型紙の時点でマチをカットする方法
今回は「型紙の時点でマチをカットする方法」について紹介したいと思います。
今まで私が紹介してきた「マチ」の作り方は、脇線を縫った後に角を三角に折りこんでマチを作るというやり方でした。(→マチの作り方)
読者様より
カバンや巾着などでマチを作る際に、型紙の時点でマチ部分をカットしたい場合、どんなやり方がありますでしょうか?(T_T)
ナイロンの通園バッグを作っているのですが、3センチのマチを作るのが非常にやりにくく、出来ればはじめからマチ部分をカットしてしまいたいのですが、やり方がわからず。
とコメントを頂きましたので、型紙の時点でマチ部分をカットする場合、どのように何cmカットしたら、何cmのマチが出来るか!?
について書いていきたいと思います(*´∀`*)
型紙の時点でマチをカットする方法
1.底をわで畳む
底をわでたたみます。わ裁ちしていない場合は縫い合わせた底を半分に折ります。
2.マチをカット
今回は6cmのマチが出来る仕上がりで作ってみました(*^_^*)
まず脇線の縫い代分を1cm足して、横は3cm縦は2cmで角をカットします。
マチの切込み部分にも縫い代は必要ですので、写真で示す点線が縫い線になります。縫い線=出来上がり線です。
この場合、縫い線の赤点線が3cmと3cmなので6cmのマチが出来る!というわけです。
開くとこんな感じです↑
3.脇線を縫う
底をわで中表で合わせて
脇線を縫い代1cmで縫います。
4.脇線を開く
縫った脇線の縫い代を割ります。脇線の縫い代を割ると最初にカットしたマチ部分が平行に重なりますので、その部分を揃えて縫い代1cmで縫います。
表に返すとこんな感じ
5.反対側も同様に縫う
反対側も同様に仕上げていきます。
切込みとマチの計算方法は型紙
1cmづつの切込みを入れると仕上がり4cmのマチ(1cm+1cm+2cm=4cm)
2cmずつの切込みを入れると仕上がり6cmのマチ(2cm+2cm+2cm=6cm)
3cmずつの切込みを入れると仕上がり8cmのマチ(3cm+3cm+2cm=8cm)
4cmずつの切込みを入れると仕上がり10cmのマチ(4cm+4cm+2cm=10cm)
上記のようになります。(上記寸法は型紙の寸法ではなく布の裁断時の寸法です!)
カットした◯cm+◯cmに+2cmしてあるこの寸法は縫い代分の寸法を足した計算になります。
コチラの記事も合わせて読んで頂けるとより分かりやすいかと思います。(→マチありタイプ巾着の布の計算方法)
製図(型紙)で説明すると。。。
上記が完成サイズの型紙です。
完成サイズに1cmづつの縫い代を付けた製図が型紙となります。
この型紙を使って生地を裁断した場合、①の仕上がり、つまりマチ4cmのポーチが出来上がります♡
この方法でマチを先にカットすると、脇線を縫った後に端を割って開くだけでマチ部分の縫い代が重なるので工程的には簡単なのですが、マチ部分の計算を誤って切ってしまった場合、修正がきかないのが難点です(>_<) なので私はこの方法より、脇を縫った後に三角に畳んで作るマチ(→マチの作り方)の方がオススメですね(^_^;)
質問者の方は3cmのマチを作りたいとのことだったのですが、このやり方は4cm以上のマチ作りにしか対応出来ません(>_<)!! 3cmのマチを作るには型紙の時点で1.5cmづつの切込みを入れますが、その切込みに1cmづつの縫い代を付けることは出来ないので、0.5cm~0.8cmの縫い代を足すことになります。 ということは、マチ部分の縫い代が0.5cmと浅くなるため強度が欠けてしまうんですね。 なので最初にカットせず、脇線を縫った後に角を三角につまんで3cmのマチを縫い込み、三角の角はそのまま残しておくほうがいいのです! う~ん((+_+))意味分かりますかねぇ。。。 マチの計算方法って、難しいですよね。説明しながら私自身もこんがらがります(>_<)!! うまく伝わったでしょうか。。。(-_-;) 以前紹介した記事(→バネ口金ポーチの型紙)で見てもらうと分かりやすいかと思います(*^_^*)
裏地を付ける場合はこの作り方でOKですが、裏地を付けない場合は脇線にロックミシンを掛けて、マチを縫い合わせた後にもマチの縫い代部分にロックミシンを掛けて仕上げてくださいね♡
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